「うみのいえ」は、暮らしの実践の場です。
暮らし、つまり衣食住だけでなく、芸術や教育も含めたヒトの営みの全てを、
できる限り自分たちの力で実践していこうという考えを、取り組みの根幹に据えています。
うみのいえでの多様な取り組みは、すべてが有機的に繋がり、また相互作用をもたらします。
野菜を育てること、壁を作ってみること、糸を紡いでみること。
そのような衣食住のあれこれを、みずからの技術とまわりの資源をもとに営んでいく、試行錯誤と実践です。
ヒトをヒトたらしめる芸術も、わたしたちの暮らしの一部です。
みずからの手で芸術を実践し、さらには域外から芸術家を招いて一緒に時を過ごし、表現を共有します。
衣食住+芸術という暮らしを、子どもの発達に応じて噛み砕きながら一緒に営んでいく形で、教育を実践します。
特に、それを”根源的STEAM教育“と呼び、体系立てて考えていきます。
みずからの力で確保できる資源として、身近な山からの恵みは貴重です。
また、ヒトと自然の境界として、ヒトが自然を知る場、本能的感覚や身体を解放する場としての可能性も探ります。