僕らの知恵や技術を次世代に繋ぎ、子どもたちの幸福に道筋をつける教育もまた、大切な暮らしの営みです。
それに、子どもだけでなく大人も日々、学びを通して成長していきます。
うみのいえでは、衣食住+芸術という暮らしを、子ども(や大人)の発達に応じて、噛み砕きながら一緒に営んでいく形で教育を実践します。
現在の教育の考え方として、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Arts(芸術あるいはリベラル・アーツ)、Mathematics(数学)を統合的に学ぶSTEAM教育が叫ばれ、それを国も推進しています。
にわかに人気となっているプログラミングやロボティクスの習い事も、その文脈に乗ったものが多いように思います。
ただ、あまりにも幼い段階から高度なSTEAMのみを教えても、高度すぎるが故にその根っことなる現象や因果関係を実感できないため、単にツールとして上手に使えるようになるだけで自分なりの工夫や応用の効かない教育となりかねません。
一方で、ヒトの誕生と共に、STEAMは生まれ、進化してきました。
火起こしだって技術ですし、川から家まで水を引いてくるのだって工学です。観察や実験といった科学的な思考を通して農業も発達してきました。もちろん、洞窟に壁画を描いたり、集団で木片や石を打ち鳴らしたりといった芸術だってありました。
これらは暮らしに根差したSTEAMであり、うみのいえでの営みそのものでもあります。
うみのいえでは、それらを子どもたちと共に営んでいくことを”根源的STEAM教育“とし、特に幼少期におけるSTEAM教育の1つの形として、体系立てて考えていきたいと思っています。
現代の発展的なSTEAMは、これら根源的なSTEAMから連綿と連なる形で進化してきたものでもあります。
うみのいえでは、根源的なものから発展的なものへ、というこのSTEAMの順序が大切だと考えています。